ジャンドゥーヤとプラリネの違いは原材料だけではない?

ジャンドゥーヤとプラリネ。あまりよく知らない人にはどちらがジャンドゥーヤなのかプラリネなのか分からない。なんてことをよく聞きます。

逆にどちらも見たことのある人はぜんぜん違うのものだ。という人もいます。

けれど、よく比較してみると2つには違いが分かりにくい理由があるのです。

もしかしたら、ジャンドゥーヤとプラリネを知らず知らずのうちに間違えているのかも?

今回はそんなジャンドゥーヤとプラリネの違いについて書いていきます。

ジャンドゥーヤとプラリネ

ジャンドゥーヤとプラリネがどんなものなのか、簡単に説明すると、

  • プラリネとは焙煎したナッツをカラメルを絡ませたものをローラーなどで挽いてペースト状にしたもの
  • ジャンドゥーヤとは焙煎されたヘーゼルナッツなどを細かく砕き挽いたものをチョコレートを合わせて冷やし固めたもの。

両者には、主に大きく違いが2つあります。

原材料にチョコレートが含まれている

材料にカカオが含まれていないこと。これは大きな違いです。

このことからぜんぜん違うものだともいえるでしょう。

ですが、これはジャンドゥーヤとプラリネをそのままの状態で比較した場合であり、ほかの材料と合わさった場合では2つの違いが区別しにくくなります。

またチョコレートは大きくカカオに含まれる固形分と油脂分、そして砂糖によってできています。

砂糖はどちらも共通の材料であり、ジャンドゥーヤをつくる際にはカカオの油脂分のみを足して作られていたりするため、基本的にジャンドゥーヤとプラリネの原材料の違いはカカオの固形分が含まれていることになります。

つまりカカオに含まれる固形分の放つ、カカオ特有の風味やコクをどれだけ感じ取れるかどうかが肝心なのです。

キャラメリゼされているか?

もう一つの判断材料は、キャラメリゼされているかいないかです。

キャラメリゼとは、砂糖と水を合わせたシロップがカラメル色になるまで加熱して、焙煎したナッツなどを絡ませることを言います。

プラリネとは、キャラメリゼを行ったナッツ類(焙煎後)をローラーなどで挽いて細かくペースト状にした製菓材料です。

一方、ジャンドゥーヤは焙煎後冷ましたヘーゼルナッツをそのまま使用して、プラリネ同様に細かく砕きローラーで挽いたりすることで、パウダー状に加工したもので作られていきます。

食べた際の味と食感

キャラメリゼされている場合は食感や味に違いが現れます。

プラリネはキャラメリゼされたナッツを使用するため、食感にある特徴があります。

一度水分を含んでいる砂糖は互いに結合しあって結晶化をしているため、プラリネの粒子は粗く食感もざらつきがあるのが特徴。

これを利用して、あえて粗く挽くことでザクザクとした食感のプラリネを作り出すこともできます。

またプラリネは甘さの中に、カラメルのほろ苦い苦みとコクが隠されており、分かりにくいかもしれませんがカカオ特有の苦みとは少々異なるものとなります。

一般的なジャンドゥーヤの場合は、ヘーゼルナッツを細かくペースト状にしたものにチョコレートを加ええて練り上げることで、なめらかな舌触りで溶ろけるようなくちどけの味わいとなります。

ただし使用される原材料や配合、そして製法によっても変わるため、明確な違いとしては分かりにくいかもしれません。

どちらも製菓材料に使用される

基本的にどちらも単体というよりも、製菓材料としてお菓子を加工する際の材料として使用されることが多く、

その中でもジャンドゥーヤとプラリネは、ボンボンショコラの中身として使用されることが知られています。

ボンボンショコラの場合では、この2つを区別することが難しくなります。

なぜならプラリネとジャンドゥーヤをボンボンショコラなどに加工することで、チョコレートが加わり、味だけでは違いが分かりにくくなるからです…。

そのためキャラメリゼされているかどうか、それによる食感や味の違いを感じ取れるかがプラリネとジャンドゥーヤを区別する際に結構重要だったりするのです。

ヘーゼルナッツを使用しているかは関係ない?

一般的にジャンドゥーヤは、ヘーゼルナッツを使用して作られたものが有名ですが、現在ではヘーゼルナッツやアーモンドなどナッツの種類に関わらず、プラリネやジャンドゥーヤどちらにも含まれることがあるため、両者を分ける違いにはなりません。

プラリネにはアーモンドを使用することが多いですが、ナッツの種類に関わらずキャラメリゼされたナッツを挽いてペースト状にしたもの全般をプラリネとして、基本的には指していることが多く、

ジャンドゥーヤもヘーゼルナッツ以外にアーモンドを使用することはあり、チョコレートとナッツ類のペーストを合わせたもののことをジャンドゥーヤ、またはジャンドゥーヤ味として扱われている場合が多くあるのです。

本場のジャンドゥーヤは一味違う

とくにイタリアの銘菓として名高いジャンドゥーヤの発祥とされるカファレル社では、最高品質ともいわれるピエモンテ州の厳選されたヘーゼルナッツのみを28%も使用してジャンドゥーヤが作られています。

ほかのジャンドゥーヤ味のお菓子を食べたことがある人も、このジャンドゥーヤを食べればきっとその美味しさに驚くでしょう。

それくらい本物のジャンドゥーヤの味は抜群で、さすがイタリアの銘菓といったところ。

ジャンドゥーヤはイタリアのお土産として有名なため、食べたことのある人も多いのですがが、一度食べるとこのジャンドゥーヤの味にハマってしまう人は結構多いのです。

ジャンドゥーヤは一度は食べてもらいたいチョコレート。

万人受けしやすく、カカオとヘーゼルナッツの豊かな風味は他にはなく、チョコレートとは一味違った風味とコクが記憶に残るため、贈り物にしてもきっと喜ばれますよ。

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