一般的なショートケーキなどに使われる円柱型のスポンジケーキを作るのに適した道具を紹介します。
スポンジケーキを作るために必要なもの
お菓子作りでは基本的に、計量するための道具、作るための道具、作るために補助する道具、と意外に必要なものは多く、後からあれが必要だった、どうにか代用できないか。…といった公開につながるものです。
そのため準備はかかせません。
スポンジケーキの場合は、基本材料が少なくお菓子作りの中でも簡単なイメージがありますが、それは準備と知識が揃っている場合であり、前もってしっかりと準備しておくことが大切なのです。
計量の際に必要になるもの
はかり
スポンジケーキを作る際にあまりに大量に作る場合でなければ、一般的に使われているもので大丈夫です。
ふるい
薄力粉が分散しやすいほど混ぜやすくなるため、粉をふるうことは重要です。
粉の粒子が粗いなと感じる場合は細かい目のふるいを使ったり、2回ふるったりしてください。
ふるい紙も忘れずに
普通の紙でも大丈夫ですが粉をふるうと広範囲に薄力粉が広がってしまうためなるべく大きめのものを使うと汚れにくくロスも減りますよ。
計量したものをいれる容器
基本的に指定はありません
バターを入れる容器は状況に応じて
溶かしバターをつくるのに湯せんを使用する場合、計量をしたバターをステンレス製のカップに、電子レンジを使用する際には計量後に耐熱用の容器にいれるなど、バターを温める方法に応じて変えてください。
また溶かしバターを生地に加える際、バターが容器にすこし残ってしまうため、
ゴムベラでこそぎ取れるよう、ゴムベラの入るような大きめの容器で、カップのような半円形の形状だとゴムベラではらいやすく、生地に混ぜる際にとても扱いやすくなります。
生地をつくるために必要なもの
ボウル
材料の分量によって混ぜ合わせやすい大きさものを使用します。
ボウルには、ステンレス製や耐熱性ガラス製、ホーローなど種類がありますが、それぞれ使う人によって使いやすいものを使用してください。
ただしプラスチック製のボウルは、耐熱性がないものや熱伝導率(熱の伝わりやすさ)が悪く、湯せんを使用するスポンジ生地には基本的に向きません。
ハンドミキサーを使用した場合に傷がつきやすく、スポンジ生地に必要な材料である卵やバターの油によって汚れが落ちにくいことからも避けたほうが良いです。
選ぶ際に気を付けるポイントとしては、
- ハンドミキサーを使う場合、ホイッパーがボウルの側面に当たって出る金属音や削れ
- ボウルの形状が深い場合、ハンドミキサーのホイッパーが底まで混ぜることができるか
- ハンドミキサーがボウルの縁に当たらずに混ぜることができるか
- 生地を混ぜる際にボウルの重さによって、傾けたり回転させたときに混ぜ合わせにくくならないか
ステンレス製のボウルの利点は軽さ
スポンジケーキを作る場合、薄力粉やバターを加えて生地を混ぜ合わせる際に、さっくりと切り混ぜる方法をとります。
切り混ぜる際には、ボウルを回転させて混ぜる必要があり、軽いステンレス製のボウルが混ぜやすくなります。
また型に入れる際にもボウルが重いと時間がかかってしまうため、バターを加えるスポンジケーキにとって時間がとられてしまうのとてもデメリットのため扱いやすいボウルを優先してください。
またステンレス製のボウルは、湯せんで使う場合に熱伝導率がよく早く温めることができます。
泡だて器
ボウルに合わせたサイズの泡だて器を使用します。
ワイヤーの数が多いほど泡立てる力が増すのでワイヤーの数を気にしながら自分の手になじんで泡立てやすいものを選んでください
とくにスポンジ生地は卵に気泡を含ませることが重要なポイントになるため、泡だて器などは自分の手になじむものを選ぶことで、長時間泡立てても疲れにくくなり、泡立てやすいものを選ぶことが作業性がグーンとアップします。
ゴムベラ
同じくボウルに合わせたサイズのゴムベラを使用してください。
木べらを使用することも可能ですが、型に生地を入れる際入れにくいため、状況に応じてカード(製菓用)などを使用します。
湯せん鍋・温度計
全卵を湯せんで温める際に必要になります。
湯せんに使う鍋は、ボウルの底にお湯が当たることを確認して選んでください。
温度管理は少し手間がかかりますが、その分失敗は格段に減りますよ。
ミキサー
スポンジケーキを作る際にはとても重宝します。
とくに全卵を泡立てて作る共立て法では、全卵が泡立ちにくいため強い攪拌力のあるミキサーは欠かせません。
スポンジケーキを作りたい場合には、ハンドミキサーで十分です。
お菓子作りを趣味として始めたい方などには、できれば製菓用ミキサー(メランジュール)をおすすめします。
とくに全卵を泡立てる際は気泡の大きさを整えるため見極めと調整が必要になり、多少時間を要するため、製菓用ミキサーで全卵を泡立てる際、回転速度の調整がしやすく生地を扱いやすくなり、また両手が空くなど作業性を高めるメリットなども大きいです。
パーツを変えることによって泡立てたり混ぜたりだけではなくこねるなどもできるなど
お菓子づくりからパン作りまで幅広く使用できるため
お菓子づくりを本格的にやりたいという方にはまずおすすめしたいです。
型にいれてから焼き上がりまでに必要
ジェノワーズ型
丸形 1号の直径が3cmで号数が増えるにつれてと3cmずつ増えていきます。
スクエア型 四角形の型
特殊型 いろいろな形状の型が売られています。
型紙
型には型紙を敷いてつかうのですが、主にクッキングシートやハトロン紙などを使用することを推奨されますが、一般的に普通紙などのコピー用紙などでも十分焼くことは可能です。(ただし紙に塗料などがしようされていないこと)
スポンジケーキの側面や底面を傷つけたくない場合にはベーキングシートなど使用するときれいに仕上げることができます。
また生地に焼き色を残したくない場合などには過熱用の調理紙をつかったり、
逆に全体的に焼き色を強くつけたい場合には、紙を敷かないで型の内側に薄くバターを塗ってから冷やして、その後強力粉を振っておく方法もあります。
クーラーなど網
スポンジケーキを効率よく冷ますために最適です。
表面に跡を残したくない方は清潔な木材などの上で冷やす方法もあります。
オーブン
家庭用などのオーブンレンジなどでもスポンジケーキは焼けます。
オーブン機能がついたものが必要です。
オーブンミトン
オーブンから出す際に型をひっくり返したりするため、ミトンなどがあると便利です。
軍手などでも代用できます。
お菓子作りで必須な便利グッズ
カード
パティシエなら一つは必ず持っているもの
スポンジケーキをつくる際には、ボウルに残った生地をとったり、型に入れた生地をならしたりいろいろな用途に使用できます。
布巾(ダスター)
基本必要になるものです。
スポンジケーキの生地では、湯せんや泡立てを行うため、
ボウルの底面を拭いたり、泡立ての際にボウルの底に布巾を敷くことで、ボウルが作業台に固定されて泡立てやすくなるなど、随所で役立ちます。
薄力粉など加える際も粉が作業台に飛び散りやすいので、布巾で適度に拭きながら綺麗な状態で作業できるように心がけることが大切です。